皆さんこんにちは、口田校室長の山吹です。

また今年もこの日がやってきました。
毎年同じ内容ばかりですみません。

当時、神戸市北区に住んでいました。
1995年1月17日午前5時46分、
ものすごい地鳴りのような音でうっすらと目を開けた私は、
次の瞬間、腰のあたりを下から思いきり
プロレスラーにでも蹴りあげられたかのような衝撃を受け、
同時に、雷が直撃したのではないかと思うほどの大きな音とともに
目が覚めました。
その瞬間は何が起きたのか全く分からず、
どこかの国が神戸めがけてミサイルを撃って来たのか?と思ったのでした。
その後、激しい横揺れが始まり、そのときに「地震だ」と感じました。
その時の恐ろしさと言えば何と表現したらいいのか、
真っ暗な闇の中で、とにかく頭だけは守らなければと必死になったのを覚えています。
30秒ほどでしょうか、揺れもおさまり、ケガもなく
生きてることを確認した私は、外へ出ました。
真っ暗でした。辺りがガスくさかったのを記憶しています。
2日間に渡る停電、断水で済んだのは不幸中の幸いでした。

この震災で6434名の方の尊い命が奪われました。
改めて、亡くなられた方々のご冥福を祈るばかりです。

先日、どこかのニュースで「東日本大震災」と「福島の原発事故」の
風化がすでに始まっているのではないか、と聞きました。
まだ5年も経ってないのに…。と少し悲しくなりました。
阪神淡路大震災からは21年です。
表面上はすっかり復興をしたかに見えますが、
まだまだ見えないところで、私も含め被災した人々の心には
深い傷が刻まれていると思います。

ほんの小さな力ではありますが、
あの震災を経験した1人の人間として
若い世代の子どもたちにこの経験を話していこうと、毎年思います。
生きていることの有難さ、人間同士のつながり、
亡くなった人々の悔しい思い、
私なりの考えを今年も伝えてまいります。